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[最先端の治療より最良の治療]
1988年、旧佐藤病院歯科口腔外科へ非常勤にて鎌倉の地域医療の一躍を担って以来、当時治療の度に泣きじゃくる幼児が成長して、現在はご本人とお子さんを連れて来院されていることが“患者さんを家族と思い治療にあたる家庭医”として何よりもの喜びであり財産であると思います。
1993年より当地で開業して以来、“最先端の治療よりもそれぞれの患者さんのニーズにあった最良の治療”をおこない、必要に応じて大学病院などの3次医療施設で最先端の治療を行う、さらに治療を受けたくても困難な患者さんに対する訪問歯科治療など個々のニーズにあったキメ細かい温かい医療を目指しております。
このようなコンセプトを掲げるには理由があります。1985年、東京医科歯科大学第一口腔外科学講座に入局し歯科医師のスタートをきりました。治療、研究、教育といった三本柱いずれの分野にも早く一人前に成りたくて、数年間無我夢中で研究に没頭し、治療の腕を磨きながら以下のような経験から形成されたものと思います。
口腔外科学での最初の研究テーマは、顎関節鏡視下手術Nd-YAGレーザーメスを用いた動物基礎実験という最先端の研究でした。しかし、比較対象とした普段使用している普通のメスの方が最先端のレーザーメスより切開した後の傷の治りが良いという結果でした。指導教官にはネガティブデータでも十分意味があると云われましたが、血気盛んな若造には、最先端が最高のデータが得られると思い込んでいたのが見事に打ち砕かれました。
  また、当時研究段階のMRIを利用して顎関節の病態研究をしていた兄弟子の研究者は、ネガティブデータで当時の主任教授からMRIはまだ使い物にならないと云われ中断、その数年後、技術革新の波に乗ったMRIがブレークアウトして、あの時諦めずに研究を続けていれば世界のトップになれたのに残念無念、、研究の奥深さ、厳しさを痛感しました。
大学病院では‘薬の治験’‘新しい治療法’を行います、新薬の第三層試験ではWブラインドテストという一方は正薬、もう一方は偽薬どちらがあたるか担当医も患者もわかりません。たとえば口腔外科の術後、抜歯後の鎮痛剤の治験を行うたびに、自分や家族にはやりたくないなという気持ちと、この治験で有効性が統計的に立証されなければ医療の向上、進歩はないという思いの狭間でゆらぎを感じていました。
口腔外科の出向先(伊豆日赤病院)へ半年間臨床経験を積んで大学病院に戻ってみると自分が‘浦島太郎’になっているのに気付きました。今まで教えていた後輩に教えを請う立場に変わってしまいました。たった半年間ではなく、半年間も研究や勉強を怠れば知識は劣化し自分自身では気付かず能力が低下する。一定の能力を維持するには常に最先端に接し続けなければばらない。
このような経験をもとに故郷である鎌倉で渋谷歯科医院を開設するにあたり毎週火曜日は、東京医科歯科大学顎関節治療部の臨床教授(令和4年3月退職)として研究、治療、教育に接しながら鎌倉病院、鈴木病院、特養清和由比の嘱託歯科医、鎌倉市介護保険認定審査委員など院外におよぶ包括的な歯科医療を実践することで渋谷歯科医院のコンセプトを具現化してゆくものと考えております。
院長 渋谷寿久
渋谷歯科医院(院長・渋谷寿久)
〒248-0016 神奈川県鎌倉市長谷2-14-12・phone:0467-22-8249・fax:0467-22-6892